ウィジェット

任意のウィジェットを追加できます

ストーリーズ

日本財団主催『HEROs AWARD』で和田毅選手と北海道日本ハムファイターズが受賞
選手の活動

日本財団主催『HEROs AWARD』で和田毅選手と北海道日本ハムファイターズが受賞

2023年12月18日、社会貢献活動を実践するアスリートらを表彰する『HEROs AWARD』が開催された。アスリート部門では、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じてワクチンの寄付を行う福岡ソフトバンクホークスの和田毅選手が、スポーツ団体部門では、球団の取り組みとしてスポーツコミュニティー(SC)活動を推進する北海道日本ハムファイターズがプロ野球球団として初めて受賞した。

和田選手はプロ3年目となる2005年から「僕のルール」として投球1回につきワクチン10本、勝利投手になった場合は20本、完投したら30本と自身の成績に応じてワクチンを寄付。今回は19年間で73万本のワクチンを寄付したという規模と継続性、自身のモチベーションにつなげる仕組みづくりの先駆者であること、また、自身の活動によってチャリティー活動の輪が広がっていることが評価されての受賞となった。

和田選手は「僕がこの取り組みを始めた2005年当時、途上国では1日8000人の子どもがワクチン不足を理由に亡くなっていると聞いた。将来の夢を持つこともできずに亡くなってしまうことに心が締めつけられました」と活動を始めたきっかけを振り返る。

受賞スピーチでは、「今でも1日に4000人の子どもが亡くなっている。当時より減ったことはよかったかもしれないが、まだこれだけの数。現役生活はあまり長くないかもしれないけれど、その数がゼロになることを目指して、競技を続けられる限り腕を振り続けたい」と力強く語った。

スポーツ団体部門で受賞した北海道日本ハムファイターズは、2015年にSC活動をスタート。「心身の健康の増進」「野球振興」「地域課題の解決」という3つのテーマを掲げ、旗振り役としてチームOBの稲葉篤紀氏がスポーツコミュニティーオフィサーに就任し、活動を牽引してきた。

2009年に設立したファイターズ基金などを資金源とし、試合観戦が自動的に食料支援へと繋がる「フードカウンター」、少年野球場の修繕・整備を行う「ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクト」、ウォーキングを活用したパラスポーツ支援「あしあと基金」などプロジェクトの数は20にも及び、これまでの支援規模は1億円を超える。

受賞スピーチで稲葉氏は「このような賞をいただけて継続することの大切さを改めて感じた。今年からエスコンフィールドも開業したので、また新たなSC活動を考えて地域のみなさんのためになることをやっていきたい」と語った。

この日、会場には約230名のアスリート、スポーツ関係者が集結し、社会貢献活動の情報交換などの交流が盛んに行われた。野球以外では、アスリート部門でプロスノーボーダーの荒井daze善正選手と元競泳日本代表の伊藤華英氏が、企業部門ではアディダス ジャパン株式会社、アーティスト部門では歌手の一青窈さんが受賞した。

Related posts