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福岡ソフトバンクホークス中村晃選手インタビュー~ドナルド・マクドナルド・ハウス支援やピンクリボン啓発への思い
コラム, 選手の活動

福岡ソフトバンクホークス中村晃選手インタビュー~ドナルド・マクドナルド・ハウス支援やピンクリボン啓発への思い

©日本プロ野球選手会

ホークスの選手会長としてチームを牽引する中村晃選手。2019年からはドナルド・マクドナルド・ハウスの福岡ハウス訪問と施設への寄付、2018年からは乳がんの早期発見・早期治療を推進する「ピンクリボン運動」の啓発や、福岡市の乳がん啓発団体「ハッピーマンマ」への寄付を行っている。昨年は選手会長としてREADYFORのコロナ基金への協力をいち早く表明するなど様々な社会問題に強い関心を寄せる中村選手に、活動に対する思いを伺った。

――福岡ハウスへはどんなきっかけで訪問されたのですか?

中村 選手会の会議で福岡にもドナルド・マクドナルド・ハウスがあることを聞き、「福岡にあるならぜひ僕も行きたいです」とお伝えして、2019年のオフに初めて訪問しました。私服で行っても誰かわからないかなと思ってユニフォームを着て行ったんですけど、子供たちがそれを見てすごく喜んでくれて。みんなで一緒に餅つき大会もやって、僕自身も楽しい時間を過ごすことができました。

――子供たちのご家族とも交流されたそうですね。

中村 はい。正直なところ、ご家族の方々にどんな言葉をかけたらいいのかわからなかったので、とにかくお話に耳を傾けることに徹しました。皆さん常に笑顔でいてくださったし、僕のことを知ってくださる方もいらっしゃって、とても安心しました。コロナ禍になってしまったのでその後お伺いできていないですが、また機会を作ってぜひ行きたいと思います。

中村選手の力強い餅つき姿に子供たちもスタッフも釘付け。©日本プロ野球選手会

――ドナルド・マクドナルド・ハウスには、中村選手をはじめ28名の選手が寄付することを公表し、昨年は寄付額も1000万円を超えましたね。

中村 支援したい気持ちのある選手はたくさんいるんですけど、いざ行動しようとしてもどういう団体が支援を必要としているのか、そこを支援するためにどうしたらいいかわからない選手もいると思うんです。そんな中で、今回のように支援先の情報をいただけるのは有難いですよね。僕自身も選手会事務局に教えてもらうまでドナルド・マクドナルド・ハウスのことは知らなかったので、いいきっかけになりました。

――中村選手はピンクリボン運動の啓発にも尽力されていますが、こちらはどういうきっかけで始められましたか。

中村 最初は、ホークスのコーチだった鳥越裕介さん(現千葉ロッテマリーンズ二軍監督)が一人で活動されていたのですが、僕は鳥越さんとの付き合いが長かったこともあって一緒にやらないかと声をかけていただいて。2018年から1安打ごとの寄付を行って、その後試合に出られない状況の時もあったので、その時はホークス1勝につき2万円、今シーズンからはまた1安打ごとに1万円の寄付をすることにしました。

中村選手を中心に、球団全体でピンクリボン運動に参画している。©SoftBank HAWKS

――今年4月には、乳がん経験者の方々とオンライン交流もされたようですが、どんな印象でしたか。

中村 やはり経験者の方々も、「早期発見することが大事」とおっしゃっていたので、もっと多くの人に知ってほしいなと改めて思いました。ホークスは女性ファンも多いしタカガールデーもあるので、そういう機会を活用してもっと啓発活動をしていけたらいいなと思います。

オンライン交流の様子。経験者の声を聞いて新たな発見があったという。©SoftBank HAWKS

――昨年、選手会としてコロナ基金への協力を球界やファンに呼びかけ、結果的に日本のクラウドファンディング史上最高金額(7億円超)を記録しましたね。

中村 あれはホントにすごいなと思いました。プロ野球選手が発信することの影響力ってすごくあるんだな、と。12月の選手会総会で、支援先の方々から届いたお礼の動画メッセージを拝見したんですけど、純粋に「活動に参加できてよかったな」と感じました。少しでも状況が改善された方々の言葉を聞いて、本当によかったなぁって。

――コロナ禍を経て、選手たちに意識の変化はありましたか。

中村 やっぱりお客さんあってのプロ野球であることを痛感しましたよね。僕らの役割はもはやプレーすることだけじゃないんだと感じます。ホークスでは和田毅さんが昔からいろんな支援活動をされていますけど、本当に人間力の高い先輩がたくさんいて、後輩たちのいいお手本になっています。メジャーリーグも社会貢献には昔からすごく積極的ですし、日本球界としてももっといろんなことができればいいですよね。

――中村選手が今後やってみたい活動はありますか。

中村 コロナ禍に対して、なんとか力になれないかなぁとは考えます。大変な思いをされている方に対してとか。昨年はとりあえず金銭的な支援ということで寄付という形になりましたけど、それ以外でも何かできることがあれば。どんなことがいいのか今はちょっと思い浮かばないですけど、これからまたじっくり考えていこうと思います。

©日本プロ野球選手会

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