一般社団法人 日本プロ野球選手会理事長 松田宣浩
春先から、そして現在も第３波による新型コロナウイルスの感染拡大に対し、医療現場で日々尽力されているすべての皆様に、心から感謝申し上げます。また、新型コロナウイルスに罹患された皆様に、お見舞い申し上げます。このような異例の年に最後までプロ野球を開催させていただいたこと、多くの方に応援していただいことに、改めて感謝いたします。
今年、日本プロ野球選手会が一丸となって取り組んだ「新型コロナウイルス感染症：拡大防止活動基金」の支援においては、僕たちの想像を上回るファンの皆様からのご賛同をいただき、日本のクラウドファンディング史上最高額となる大きな数字を達成することができました。この結果には僕たちも非常に驚いていますし、それと同時にプロアスリートの発言力・発信力というのはこんなにも大きいのだと実感し、身が引き締まる思いがしました。
ただ、この支援が成功したからといって、それで終わりというわけではありません。現にコロナ禍はまだ続いていますし、それ以外にも日本には地震、台風など自然災害のリスクも常に存在し、不測の事態はいつ起こるかわかりません。支援を継続させることはとても大事なことなので、来年以降もこのような活動には積極的に取り組んでいこうと考えています。
この度、ゴールドパートナーである大正製薬さんをはじめ、たくさんの方のご協力により、選手会として「Player’s Plus」という新たな取り組みを実現させることができました。プロ野球選手はプレーすることが第一ではありますが、野球界には「社会にもっと貢献したい」と願う選手がたくさんいます。そして、その思いはきっと他競技のアスリートも同じだと思います。このメディアを通じて、そんなアスリートたちの思いのつまった活動をしっかり発信していき、あらゆるスポーツの力で支援の輪をさらに広げていけたら嬉しいです。